9月29日そのまたつづき

最近クラウドが、得も言われぬ綺麗な表情で私と目を合わすことがある。

涼しげな微笑みを浮かべて私を見る。

実はお散歩中は、まだ私のことをそんなに見ないクラウド。

家の中でふとした瞬間にそんな顔で私をみるのだ。

そうすると、スーっと心が気持ち良くなる。

これが癒される。ということか!と思った。
癒されるって、心がポカポカとじゃない、スッキリと明るくなることなんだー。と思った。

案外これが、ヒトが犬と離れられぬ理由ではないかと思う。

もちろん誰にでもこんな目や顔はしないと思う。

一方的に癒されることなんてないのではないだろうか。

この気持ちの良い、心が洗われる目線は相互に培ってきたものであり、もしかして
ヒトも犬に、このような作用を及ぼしているのかもしれない。

クラウドの美しい表情で清められたような、エネルギーをもらったような気がする。

肉体の維持ということの他に、ヒトと犬が真に一緒に居る理由があるような気がした。


夕方散歩

ドッグランへ。
今日は全員で行こうと誘って、渋々ついてくるクラウド。
だから、ランを一周したら、クラウドだけ、周囲の雑木林を散歩にいった。
40分近く歩いて一周してきた。
さとりは、まったり。
以前は、クラウドと私が散歩に行くと、すっごい文句言っていたが、今日は知らんふり。
ほとんど動かない。
子犬が遊びに誘っても軽く受け流している。
チップはずっとトコトコ。
でも散歩から帰ってくると、どこいってたのーーー。という可愛い顔。

ランの近くに帰って来たとき、中から、すごい勢いで突進して吠えてくる犬がいた。
横向いてジッとしてから、お辞儀したら、ポケッとしている。
中に戻ったら、「やぁ、ごめんごめん。」と、挨拶に来てくれた。
「あ、いいよ。いいよ。間違えちゃったんだね。」と、挨拶。
でも、しばらくしたら、また「さっきは、ごめんね。」ときてくれた。
気が優しく繊細なタイプ。訓練や競技会には向かないのだ。
でもトレーニングや訓練を始めたころ、人間は楽しくて仕方がない。
それは私もやってきたこと。



最近やっと他人に干渉しない。という課題のとっかかりにたどり着いたような気がする。
他者には他者の道があり、それぞれ進み方や課題が違うのだから、こうすればいいのに、ああすればいいのに。というのは余計な口出しだ。し、本人の耳には届かない。
求められたら応えればいい。ただしそれも採用するかどうかは本人次第になる。

もちろん私を見て、こうすればいいのに。ああすればいいのに。と思う人もいると思う。
し、言われてもいると思う。が、きっと同じように、自分が今いるところでビンゴのことしか採用しない。
耳に入れてないだろうと思われる。

私は自分が良い。と、思ったものを他の人に知らせたい。教えたい。と強く思ってしまうタイプだったが
反省したいと思う。

自分が良いと思ったら自分がやればいいのだ。